自分の抜け毛をよく確認してみると、その根元の部分に白いカタマリが付いていることがあります。
「これは…抜け毛の根元に白いやつがいっぱい付いていたら、薄毛が早く進行しちゃう!??」
そう心配になってしまうかもしれません。
抜け毛についた白いカタマリの正体と、白いカタマリよりも気を付けて欲しいことを紹介します。
抜け毛についた白い物質の正体として考えられるのは2つです。
①毛根鞘
②皮脂
結論からいうと、これらの物質が抜けた髪の毛の先っぽに付着していたとしてもそれほど問題はありません。
毛根鞘は”もうこんしょう”と読みます。
毛穴の奥には”毛包”(毛包)と呼ばれる、髪の毛の生産から出荷までを一手に引き受ける「工場」の様な器官があります。
毛包は髪の毛に直接触れる「内毛根鞘」と、外側にある「外毛根鞘」の二つの層でできています。
それぞれの層には様々な役割を持った部位があるのですが、それは今回は置いておきます。抜けた髪の毛に付着するのは、毛包の中でも髪の毛に接している内毛根鞘の一部であると考えられます。
内毛根鞘が髪の毛の根元部分に付着したまま抜けてしまうと、あの”白い物体”になってしまうのです。
その特徴は抜けた”髪の毛の根元にしっかりと接合されている”こと、そして色が”半透明の白”ということです。
毛根鞘は健康な髪の毛が抜けた場合でも、ある程度の割合で付いてくるもの。たとえ、毛根鞘が付着した髪の毛がたくさん抜けたとしても、それが薄毛のサインということにはならないでしょう。
抜けた髪の毛の毛根に付着した白いもの、その正体としてもうひとつ考えられるのが”皮脂”です。
頭皮の皮脂腺から分泌される皮脂は、汗腺から分泌される汗と交わり、頭皮に薄い皮脂層を形成します。これが頭皮が乾燥するのを防いだり、紫外線やごみ・ホコリから頭皮を守る役割を果たしています。
この皮脂が過剰に分泌されていると、抜けた髪の毛の根元部分に付着してしまうことがあります。
その特徴は、毛根鞘とは違って根元にただ付着しているだけなのですぐに拭きとれること、そして色が濃い乳白色をしているということです。
たとえ抜けた髪の毛の根元に皮脂が付着していたとしても、それが薄毛のリスクを上げているというわけではありません。体質によって皮脂の分泌量が多い人もいますし、皮脂がたくさん分泌されたからと言って薄毛になるわけではありません。
よく「皮脂が毛穴に詰まって薄毛の原因に…」なんて話を聞きますが、髪の毛の工場である毛包は毛穴の奥にあるので、表面の皮脂にはあまり影響を受けません。
(だからといって頭皮は不潔にしても大丈夫というわけではありません。)
抜け毛の根元に付着した白いカタマリは、「毛根鞘」か「皮脂」です。
もし、抜けた髪の毛を観察してみて、やたらと毛根鞘や皮脂がたくさんついていたとしても…とくに何もしなくても大丈夫です。
ただし、皮脂が付着しているのが目立つ場合は、頭皮が油っぽくなっている可能性があります。とはいえ皮脂も悪者ってわけではないので、洗浄力の優しいスカルプシャンプーで丁寧に洗髪するくらいでいいでしょう。
それよりも注意したいのが、抜けた髪の毛の”形状”です。
抜けた髪の毛が長くて黒くて太い場合は問題ありませんが、薄毛が始まりヘアサイクルが乱れてくると、細くてナヨナヨしてフニャフニャしている抜け毛が多くなってきます。
これは髪の毛が大人になりきれず、成長途中で抜けてしまうのが原因。
もしこういった抜け毛が目立つ場合は、たとえまだ頭皮が薄くなっていなかったとしても薄毛対策を始めた方がいいでしょう。
というわけで、抜け毛の根元にある白いカタマリは気にする必要はなく、抜け毛全体の形状を注意深く観察するのが大切なんですね。
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