よもぎはキク科に属する多年草で、日本のほぼ全域の野山に生息可能な雑草です。主に本州全域に見られます。キクに似た独特の臭いがし、食用や薬草として古くから用いられています。特にお灸は有名ですが、これに利用されている「もぐさ」はよもぎの事です。
よもぎには雑草特有の並外れた生命力があり、道端に生息しているよもぎでも、いくら踏まれても絶えてしまう事などなく繁殖して行きます。昔の人はよもぎの強い生命力に着目し、利用するようになったとの説もあるほどです。
これは日本だけにとどまらず、古代ローマでは、野獣から身を守るためによもぎを身に着けたり、中世ヨーロッパでも魔術・呪術に利用されていたとの記録も残っています。どうやら、よもぎの力は古くから世界各地でも知られていたと考えられます。
よもぎには、強い抗がん作用があることがわかりました。
よもぎに含まれる成分が、癌細胞だけを選択的に死滅させ、抗がん剤よりも正確にがん細胞だけを死滅させる作用があると、ワシントン大学のヘンリー・ライ博士の研究チームが報告しています。
よもぎには、様々な栄養素が含まれています。
その代表的な成分は、ビタミン、β‐カロテン、葉緑素、食物繊維、たんぱく質、カルシウム、鉄、葉酸、クロロフィルなど多岐にわたります。
よもぎの強い抗がん作用の成分は、「アルテミシン」といわれる成分です。
がん細胞は、免疫細胞からの攻撃を避けるために鉄を吸収する性質があります。
免疫細胞は、活性酸素を使ってがん細胞を攻撃するため、がん細胞は、鉄を吸収することで、活性酸素を中和して攻撃を防ぐのです。
よもぎには、既に豊富な鉄分が含まれています。
ワシントン大学のヘンリー・ライ博士の研究チームは、アルテミシニンが、がん細胞を死滅させる作用を更に高める方法を研究し成功しました。
がん細胞が鉄分を吸収する性質に着目し、アルテミシニンと鉄分を結合させた化合物を開発したと発表しています。
がん細胞は、鉄に引かれて、化合物ごと細胞内に吸収します。
吸収後、強い抗がん作用があるアルテミシニンががん細胞の中から効率よく働き、内部からがん細胞だけを破壊する仕組みです。
よもぎを使った食品やヨモギそのものを摂取することで、様々な健康効果があると考えられます。
よもぎに含まれる食物繊維はほうれん草の10倍以上もあり、そのなかでも、クロロフィルは体内の消化器官内の浸透性がとても高く、体内に蓄積した有害物質に対して高いデトックス効果があります。発がん抑制効果のほか、コレステロール値を下げる働きもあります。この他にもさまざまな効果が上げられます。
・胃腸を丈夫にする
・貧血改善
・口臭や体臭の予防
・ニキビやあせも アトピー性皮膚炎の改善
・更年期障害や冷え性など婦人科系疾患の改善
・ダイエット効果
・ストレス解消や精神安定
・生活習慣病予防(糖尿病 心臓病 動脈硬化 高血圧など)
・利尿作用効果 利胆作用効果
・高脂血症
・胆石
・便秘
よもぎには上記の通り、驚くべき効能がありますので、ぜひ食事に取り入れたり、よもぎ茶もありますのでお試しください。
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2019/05/17
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