毛髪再生を導入した後も、薄毛は少しずつ進行していく。これは誰であろうと、毛髪再生法を導入している人であれば避けられない。
したがって薄毛の進行より、「再生」のほうが勝るか、ちょうどよいバランスで絶えず「再生」を調整していくしかないのある。
発毛・養毛・育毛の場合は、導入期には圧倒的に「再生」が優勢でなければ、失敗ということになる。
特に毛髪がない状態=ハゲ・部分ハゲでは圧倒的再生は必須条件となる。薄毛でも基本そうである。
薄くはなっていてもこれ以上は抜けてほしくない状態では、ハゲの進行が目立たない程度の「再生」が必要である。つまり、ハゲが停止したように見える状態をキープすることだ。
以上の3つのどの状態であれ、それが難しくなってきたら、ハゲのスピードが優勢になってきた証であり、そろそろ潮時だと思うべきだ。他の方法への転換をいつにするか、考慮しなければならなくなる。
他の毛髪再生法では、ハゲの進行にどのように対処していくべきか。
増毛法は、自毛を生かして人工の毛を結びつけるタイプにしろ、粉を振りかけるタイプにしろ、生きている毛がなければ成り立たない。
したがってハゲが進行するにしたがって、少しずつ苦しくなっていく。やがてその方法をやること自体が無理になる。
カツラは少し面倒だ。むしろ全頭ハゲやそれに近い人の被る方式のカツラであれば、導入後、いくらハゲが進行しても問題にならない。
やっかいなのは部カツラを使用している人だ。この人たちは早かれば1年以内に、遅くとも数年内にはハゲの進行が進んで、現行のカツラでは隠し切れなくなる確率が高い。
接着剤で貼って接着するタイプなら、ハゲが進行してもフレキシブルに対処できるであろうが、ピンで止める方式であればこの問題は必ず起こってくる。
その場合、残念ながら広がったハゲの面積に応じて作り直すしかない。
自毛植毛の場合は、ハゲの進行に対応できるのは、つまり再移植の可能性はせいぜい2~3回だろうと言われている。毛を提供するドナーの面積が限られているし、密度も限られているからである。
初回の移植がせいいっぱいで、ハゲが進行したら、次はドナーの余裕がなくて対処できない人も多い。
初回に植えた部分が新たにハゲてきた部分に取り残されて、離れ小島のようになった場合、それはそれで仕方がないとあきらめる人もいる。それはそれでりっぱな選択で、他人がとやかくいう筋合いのものではない。
どうしても諦めきれない人は、他の方法にチェンジしなければならない。正確にいえば、初回に植えた毛は残っているのだから、他の方法をミックスして使用することになる。
具体的には、自毛を生かした増毛法か部分カツラか、人工毛植毛法になるだろう。
自毛植毛法も人工毛植毛法も双方とも扱っている医師に、その点について訊いたことがある。どの方法がよいのかと。
すると実際は自毛植毛法で追いつかなくなってきた人は、同じ植毛法である人工毛植毛法を選ぶのが圧倒的に多いという。
植える場所を問わず、面積に関わらず、植える本数を自由に調整できる点がいいのだろう。
この逆のケースは通常あまり考えられない。
つまり人工毛植毛をして、ハゲが進行してきた場合、新たに人工毛を植えればよいのであって、わざわざ自毛を植える選択肢はありえない。というより人工毛植毛の場合、定期的なメンテナンスの過程で、気になる部分には補毛・植毛をしていくので、ハゲの進行には気付かないことが多いのだという。
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参考書籍
「床屋も間違える驚異の毛髪術」 著者:黒木 要