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健康特集
2018/11/16

誤嚥の原因と予防

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ニドーブログ
誤嚥とは

「誤嚥(ごえん)」とは、食べ物や飲み物が誤って咽喉や気管に入ってしまう状態のこと。いわゆるむせることを言います。窒息のリスクがあるだけでなく、誤嚥性肺炎につながる可能性もあります。誤嚥の原因や、注意するべきタイミング、予防方法を紹介します。

誤嚥の種類と原因

食事中に食べ物や飲み物が気管に入ってむせるという体験をしたことがある人も多いでしょう。 食べ物や飲み物が気管に入ると激しくむせるのは、誤嚥を防止するための防御反応です。むせ込むことで誤って入ってしまった食べ物を気管の外に出そうとしているのです。このような誤嚥を「顕性誤嚥」といい、本人や周りの人もすぐに気がつきます。
しかし、誤嚥に対する防御反応が低下すると誤嚥をしてもむせないことがあります。それを「むせのない誤嚥(不顕性誤嚥)」と言います。この状態では、誤嚥した食べ物が気管の中に入ったままの状態になるので注意が必要です。不顕性誤嚥の場合は、食事の時に限らず、眠っているときなどにも知らない間に唾液などの誤嚥を繰り返してしまっていることがあるのです。

ではなぜ誤嚥は起こるのでしょうか。
誤嚥は嚥下機能に問題があることによっておこります。 原因は様々ですが、のどや舌などの構造そのものに問題がある場合(器質的原因)、神経や筋肉などに問題がある場合(機能的原因)、心理的な疾患が引きおこる場合(精神心理的原因)があげられます。
高齢者の場合、加齢により筋肉や反射が低下することで起こることが主な原因となります。加えて、軽い重いに関わらず、脳梗塞や脳出血などを発症した人も嚥下障害を起こす可能性もあります。


誤嚥が発生するタイミング

「誤嚥」と聞くと、「飲み込む瞬間だけ注意すれば大丈夫でしょ?」と考える人も多いかもしれませんが、実はそうではありません。誤嚥の起こるタイミングは大きく3つあります。

  • 1. 嚥下前の誤嚥

    食べ物を噛んでいる最中などに起こります。食べ物や飲み物を飲み込む動きが始まる前にだらだらと気道に食べ物や飲み物が流れ込んでしまうことで起こります。

  • 2. 嚥下中の誤嚥

    食べ物を飲み込もうとするときに、うまく気道をふさぐことができず、食べ物や飲み物が気道に入り込むことで起こります。

  • 3. 嚥下後の誤嚥

    のどに残った食べ物が気道に入ってしまうことで起こります。

さらに、食事中以外にも寝ているときも誤嚥のリスクはあります。唾液が気管の方に流れてきて、気が付かないうちに誤嚥をしているというケースです。このような誤嚥を繰り返し、肺に細菌が入り込んでしまうと誤嚥性肺炎(ごえんせいはいえん)のリスクも高くなってしまうのです。


誤嚥の予防方法

食事中の誤嚥を防ぐためには、姿勢・食事内容がとても大切です。

食べやすい(飲み込みやすい)姿勢で食べる

  • <いすに座って食べる場合>

    首は前方に少し曲げた姿勢をとり、少しあごを引き気味にします。 食べるときには手で箸や皿を持ち、顔をテーブルに近づけたりするため重心が前方に移動します。腹筋や背筋に加え、足でしっかり踏ん張る力が必要になります。そのため、足は床にしっかりとつけます。 上半身は安定させるために背中にクッションやタオルを入れて調整します。

  • <ベッドで食べる場合>

    ベッドは背もたれが30~60度になるようにします。(人によって異なりますので、調整が必要な場合があります)首が後ろにそらないように頭に枕やクッションを置きます。 ベッドの場合も足でふんばることができる体勢が必要です。ひざは軽く曲げ、ひざ下にクッションなどを置き、合わせて足の裏にクッションをぴったりくっつけます。

食べやすい(飲み込みやすい)食事内容にする

食べにくい食感のキーワードは「ボロボロ」「パサパサ」「サラサラ」「ペラペラ」です。このような特徴を持った食材を食べると、むせたりする可能性も高くなるため注意が必要です。
逆に食べやすいものは、一度で口に入る大きさのもの、かたさが均一のもの、口の中でまとまるものです。 大きめの食材であれば少し小さめに切ったり、やわらかく煮込んで均一のかたさにしたり、つなぎを入れたりなどの工夫をしましょう。

また、誤嚥を予防するためには、嚥下機能を回復させることが大切です。手術などの治療方法も中にはありますが、ほとんどの場合リハビリテーションで改善できます。
自宅でできるトレーニングもあるので、生活の中に取り入れてみましょう。

  • 1. 呼吸のトレーニング(腹式呼吸)

    息を吐くときにお腹を引っ込め、吸い込むときにお腹を膨らませるのが腹式呼吸です。 仰向けになって両手でお腹に手を当ててふくらんだりへこんだりするのを確認しながら行ってみましょう。息を吸う吐くを3~5回、1日に数回繰り返しましょう。

  • 2. 発音のトレーニング

    「パ行」を発音します。ゆっくり、はっきり「パ・ピ・プ・ペ・ポ」を繰り返し発音しましょう。

  • 3. 口のトレーニング

    頬を膨らませたり、へこませることを2~3回繰り返します。大げさに動かすと効果的です。

  • 4. 首のトレーニング

    肩の力を抜いて首をゆっくり回します。左右1回ずつ回しましょう。


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