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健康特集
2018/10/10

甘いものを食べるなら日中がいい?

m.funaki
ニドーブログ

糖質は日中に摂ると悪影響を抑えられる?

砂糖を日中に取るようにすれば、同じ量を食べても脂肪肝や高脂血症になりにくいことを、名古屋大の小田裕昭准教授(時間栄養学)らの研究チームがラットを使った実験で明らかにし、16日付の米科学誌プロスワンに発表した。

砂糖の取り過ぎはメタボリック症候群の一因とされ、世界保健機関(WHO)は成人の1日の摂取量を小さじ6杯程度までとする指針を示している。小田准教授は「食べ過ぎないことが大事だが、量を減らせないなら昼間に食べた方がいい。メタボの予防や改善につながる可能性がある」と話している。


糖質の甘味には習慣性がある

これまで、メタボリックシンドロームは、食べ過ぎ(エネルギーの摂り過ぎ)や運動不足、動物性食品に含まれる飽和脂肪酸の過剰摂取などが原因と考えられてきたが、最近では、「果糖ブドウ糖液糖」などの糖質を含む清涼飲料やお菓子などの食べ過ぎも原因であることが明らかになっている。

ジュースやコーラなどに使われている果糖ブドウ糖液糖は「異性化糖」とも呼ばれ、デンプンを加水分解してグルコースに変えて、そのおよそ半分をフルクトースに異性化させ作られる。安価に大量生産でき甘味が強いので、さまざまな食品に使われている。

糖質の摂り過ぎがもたらす危険性の多くは、異性化糖などを構成するフルクトース(果糖)が原因であることが分かっている。こうした糖質は高カロリーで、その甘味には習慣性があり、完全に抑えるのは難しい。

世界保健機関(WHO)は、糖質による健康被害を抑えるため、1日のエネルギー摂取量の5%未満に抑えることを奨励するガイドイランを2015年に発表した。これは砂糖に換算すると1日小さじ6杯分程度(約24g)に相当する。


食事が体内時計を調整

メタボリックシンドロームは、「内臓脂肪症候群」とも呼ばれ、複数の病気や異常が重なっている状態をさす。腸のまわり、または腹腔内にたまる「内臓脂肪の蓄積」によって、高血圧や2型糖尿病、脂質異常症などの生活習慣病の重なりが起こっている状態だ。

メタボリックシンドロームの基盤となるのは、血糖を下げるインスリンの効きが悪くなる「インスリン抵抗性」であることが知られている。日本人は体質的に、痩せていてもこのインスリン抵抗性が起こりやすい。この状態は、心筋梗塞や脳梗塞の原因となる動脈硬化を急速に進行させてしまう。

研究グループは今回の研究で「時間栄養学」に着目した。時間栄養学とは、「何を、どれだけ」食べるかということに加え、「いつ食べるか」を考慮した新しい栄養学。食事は体内時計のもっとも強い同調因子として働いていると考えられている。

研究グループは、食べる量を制限するのではなく、食べるタイミングを調整することで、メタボリックシンドロームを改善できるのではないかと考えた。

具体的には、夜行性のラットを用いて、人間なら日中の活動時間帯に当たる夜間にだけ餌を食べるグループと、時間にかかわらず食べるグループに分けて実験した。糖質やデンプンを4週間与えた後、肝臓の脂肪量などを調べた。

その結果、活動時間帯に糖質を与えられたグループでは、肝臓1gに含まれる脂肪は平均で約69mgだったが、時間調整のないグループは約85mgと多かった。血液中の中性脂肪の量も、時間調整のないグループの方が、夜間にだけ与えられたグループの約1.2倍多かった。


糖質を抑えるのは、なかなか難しいので…

研究グループはこれまで、昼夜を問わず、四六時中食べていると、主に悪玉のLDLコレステロールが増加し「高コレステロール血症」が起きることを報告している。逆に、メリハリのある摂取法として、主に日中に限って食事をする「時間制限摂取」をすることで、高脂肪食による肥満などを改善できると考えられる。

逆に糖質を夜間など活動時間外に摂ってしまうと、脂肪肝や脂質異常症を引き起こし、肥満やメタボになりやすくなるおそれがある。
「甘味は特別な魅力があり、一種の習慣性があります。糖質を控えなければいけないことは理解していても、糖質摂取を抑えるのはなかなか難しい。もちろん、糖質の悪影響を避けるため、摂取量を抑えることも重要ですが、甘いものを食べるのは日中の活動時間帯だけに調整することで、糖質の取りすぎの悪影響をある程度抑制できる可能性があります」と、研究グループは述べている。

「今回の研究で、肝臓脂質代謝のリズムには振幅があり、摂食時間を日中の活動時間帯だけに調整することで、脂質代謝異常を改善できることが分かりました。時間栄養学の観点から、糖質の過剰摂取によるメタボリックシンドロームを予防するために、時間制限摂取が効果的と考えられます」としている。



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参照サイト
糖尿病ネットワーク:http://www.dm-net.co.jp/calendar/2018/028377.php
西日本新聞:https://www.nishinippon.co.jp/nnp/medical/article/441522/