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健康特集
2017/11/07

歯周病の及ぼす影響は全身にも広がる?

m.funaki
ニドーブログ

歯の病気と言えば、歯周病という言葉が頭の中で思いうかぶと思いますが、具体的にどんなものなのか気になりますよね?

 

歯周病とは?

歯周病は、細菌の感染による炎症性疾患です。

歯と歯肉の境目(歯肉溝)の清掃が行き届かないでいると、そこに多くの細菌が停滞し(歯垢の蓄積)歯肉の辺縁が「炎症」を帯びて赤くなったり、腫れたりします(痛みはほとんどの場合ありません)。

そして、進行すると歯周ポケットと呼ばれる歯と歯肉の境目が深くなり、歯を支える土台(歯槽骨)が溶けて歯が動くようになり、最後は抜歯をしなければいけなくなってしまいます。

 

歯周病の原因

お口の中にはおよそ300~500種類の細菌が住んでいます。

これらは普段あまり悪いことをしませんが、ブラッシングが充分でなかったり、砂糖を過剰に摂取すると細菌がネバネバした物質を作り出し、歯の表面にくっつきます。これを歯垢(プラーク)と言い、粘着性が強くうがいをした程度では落ちません。

この歯垢(プラーク)1mgの中には10億個の細菌が住みついていると言われ、むし歯や歯周病をひき起こします。その中でも歯周病をひき起こす細菌が特異的に存在していることが解明されています。

 

歯周病が進行すると、歯が抜けることだけでは済まされない?

ところが近年相次いで発表された研究結果から、従来のこのような考え方は、歯周病を正しくとらえる上で不十分であることがわかってきました。歯周病は単に口の中だけに起こる病気ではなく、全身にいろいろな形で悪影響を及ぼしているようなのです。

(1) 歯周ポケットは怪我の傷口が開いた状態と同じ

歯周病は口の中に住み着いている細菌が炎症を引き起こして、歯周組織を破壊する病気です。歯周病が進行する足場である「歯周ポケット」は、組織が破壊されたり炎症が起こったりしていて、いわば「怪我をした後に傷口が開いたままになっている状態」ともいえます。ですから歯周ポケットからは容易に出血しますし、容易に細菌が体内に入り込める状況にあります。

(2) 歯周ポケットは歯周病菌の繁殖に最適な環境

加えて歯周ポケットは、適度な温度に保たれていること、プラークが除去されにくいことなどから、細菌の繁殖にとって最適な環境で、膨大な数の細菌が暮らしています。傷口がいつも開いたままの状態で、しかもそこに細菌が多数住み着いているのですから、そこから血液の中に細菌が入り込んだとしても不思議ではありません。

(3) 歯周病菌は血液中でも生きられる特殊な菌

ふつうの細菌は、血液に触れると白血球などの働きによってすぐに殺菌・貪食〈どんしょく〉され、血液中では生きられません。ところが歯周病菌は、もともと血液から作られ血液とほぼ同じ成分である、歯肉溝液の中で生存している菌です。ですから血液の中に入り込んでもあまり殺菌・貪食されずに、しばらくは生き延びられます。逆にいうと、そのような特殊な環境下でも生存できる菌だからこそ歯周組織でも生存でき、それがたまたま歯周病の病巣で最初にみつかったため歯周病菌と呼ばれるようになった、ともいえます。

 

歯周病によって引き起こされる主な病気

歯周病菌が原因となって引き起こされる、と考えられる病気としては、以下のようなものがあります。

○動脈硬化
○肺炎
○心臓病
○糖尿病
○バージャー病(閉塞性血栓性血管炎)

どれもこれも、健康上重大な問題となる、大変な病気ばかりですね。また「病気」というのとは少し違いますが、妊婦の人の場合、歯周病菌が早産を誘発してしまうことさえあります。

 

歯周病を予防するには?

では、歯周病を予防するにはどうしたらよいのでしょうか?
この項では、歯周病を予防したり早期発見したりする方法をご説明します。

①定期的に歯医者に通う

歯医者が好きという方は少ないと思います。しかし、歯医者は虫歯になってから通うだけのものではありません。
「予防歯科」といって、定期的に歯や歯茎の状態をチェックしてもらうことにより、虫歯や歯周病を予防することも可能です。
40代になったら3か月に1回は歯医者に通って歯と歯茎をチェックしてもらいましょう。そうすれば、歯周病も早期発見できます。

②歯科医師の指導に沿って治療を受ける

前述したように、歯周病は初期症状がほとんどありません。ですから、「初期の歯周病です」と診断を受けて治療を開始しても、途中でやめてしまう人も多いのです。しかし、それでは歯周病が進行してしまいます。歯科医師が「これで大丈夫でしょう」と言うまで、治療に通ってください。

③歯みがきを念入りに行う

歯垢(しこう)は、歯みがきがいいかげんな人ほどたまりやすいのです。ですから、朝晩しっかりと歯をみがきましょう。歯ブラシだけでなく、歯間ブラシなども使うとより効果的です。さらに、歯周病予防の歯みがき粉を使うとよいでしょう。歯だけではなく、歯茎も念入りにブラッシングすると歯周病を予防できます。ただし、力任せにこすれば歯茎を痛めてしまうでしょう。歯ブラシは普通にするか、柔らかめのものを使ってください。

④糖尿病に気をつける 

40代以上になると発症率が上がるのが糖尿病です。糖尿病の合併症のひとつに、歯周病があります。糖尿病になると、歯周病になる確率がぐんとはね上がるのです。ですから、歯周病を予防したい場合は糖尿病にも気をつけましょう。そのためには、定期的な健康診断を受けてください。

 

参照サイト

健康生活:https://health-to-you.jp/mouth-tooth/sisyuubyoukinngahikiokosubyouki5036/

糖尿病ネットワーク:http://www.dm-net.co.jp/okuti/2004/06/004.php

デンタルヘルス通信:http://i-scdc.jp/blog/?p=145