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ちょっと一言
2017/10/06

毛根はなくても毛は生える

m.funaki
ニドーブログ

わたしたちは毛が抜けるたびに、その大事な一本一本をしみじみながめ、白い球状のもの、つまり毛根がついていると「ああ、根っこごと抜いちゃった」嘆息する。

髪は植物と同じで、根っこさえしっかりしていれば、抜けても切れてもまたちゃんと生えてくると信じているからである。だからこそ根っこごと毛が抜けると「あーあ、ダメか」と思うのだ。

ところが、ここに「毛根はなくても毛は生える」とおっしゃる方があらわれた。ワキガ治療で知られる稲葉益己博士である。

稲葉氏は、ワキガの治療をしていて、このことに気づいた。腋毛を毛根ごと除去しても、また毛は生えてくるのだ。それに反し、皮脂腺を取り除いた場合は、もう二度と生えてこない。これはひょっとしたら、発毛に大きくかかわっているのは皮脂腺ではないか、と考えた。

毛球部で毛がつくられるという従来の説はあやまりではないか、毛球がつくられる以前にすでに毛は発生する。毛は上に伸びると同時に下に向かっても伸びてゆき、やがて毛球部に達すると、ここから盛んに栄養が補給され、うぶ毛のようだった毛髪は黒いしっかりした毛になってゆく、というのが、稲葉理論の骨子である。

これはちょうど、玉ネギやラッキョウの形成過程と同じなので、ラッキョウ説とも呼ばれているようだ。

ラッキョウは種をまくと、芽が出ると同時に根もできる。根は成長し地中に伸びてゆき球根をつくる。この球根が完成すると根は地下での下降を中止する。すると地表への栄養補給が活発化し、成長が盛んになる。

まさにピッタリなのだ、髪の毛はラッキョウと。植物は植物でもラッキョウだとは思わなかったと、読者諸氏は思うだろう。

この皮脂腺さえあれば毛は再生するという稲葉理論を医学的に裏づけると、次のように説明できる。

ホルモン説のところでも、男性ホルモンの過剰が脱毛の原因になると述べたが、稲葉説によれば、皮脂腺の中にある5αリダクターゼという酵素が、テストステロンという男性ホルモンを5αDHT(ディヒドロテストステロン)という物質に変える。この5αDHTが毛球部に入るとどういう作用を及ぼすか、といえば、毛穴の脂の分泌が活発になり、毛母細胞の分裂が抑えられる。

脂の生産が盛んになり、毛をつくるところの細胞分裂が少なくなるということは、「脂性のフケが出ると薄毛になる」という説の生まれの根拠ともいえよう。

ともかく、皮脂腺の中の酵素の働きを抑えてやれば薄毛は治るというのである。

この理論に基づいてつくられたヘアトニックも発売されている。

皮脂腺の状態はこじんまりとしていることが理想なわけで、動物性脂肪の摂取量が多すぎると皮脂腺が肥大する。肉食の多い欧米人にワキガや薄毛が多いというのも、うなずけることである。

近年、日本人にもワキガが増えている稲葉氏はいう。やはり食生活の変化とともに、好ましくないことまで欧米並みになってきているのだろう。肥満に注意すると同様、皮脂腺の肥大についても予防したいものである。

これほど頭髪というものは、いろいろな人たちの関心を集められないものなのであると、あらためて驚いたりもする。

 

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参考書籍

「驚異の毛髪革命」 著者:松木康夫