HOME > ニドーブログ > 頭皮、頭髪環境を考える
ちょっと一言
2016/09/30

頭皮、頭髪環境を考える

m.funaki
ニドーブログ

①洗いすぎより恐ろしい洗わなすぎ

シャンプーの回数は髪にあった製品を選べば、毎日でも構わないが、髪のよごれ具合は、季節、年齢、労働環境のちがい、体質によって一人一人異なるので、いちがいには言えない。一般的に言って、冬よりも夏、老人よりも若者の方が洗髪回数が多いことは当然であろう。こういったことは常識にしたがう方が賢明だ。髪が薄くなると、抜け毛をおそれて、どうしても洗髪回数が減る傾向にある。かく言う私も脱毛が気になりだしたころは、洗髪がおそろしかった。

しかし、これは反対なのである。洗髪の回数が減ると髪も頭皮も汚れっぱなし、不潔な状態で放っておかれることになる。何も頭皮、頭髪にかぎらず、人体はどの部分も清潔にしておく方がいい。ところが、脱毛の恐怖は、この当たり前のことをも忘れさせてしまう。洗うたびにごそっと毛が抜ける(ような気がする)ことを恐れて、頭皮になるべく刺激をあたえたくないと消極的になる。これは逆にフケがたまり、血行を悪くし、いっそう抜け毛を増やすことになる。

そもそも医学的には自然脱毛といって、一日に60~70本の脱毛は正常な現象なのである。ものの本数によっては50本とも90本とも書いてあるが、年齢や個人差を考慮すれば、やはり、平均60~70本といえよう。

気になる人は、抜けた本数を数えてみるとよい。90本以上になったとき、はじめて脱毛を恐れ、対策を練ればよい。取り越し苦労はそれこそ「薄毛のもと」である。また、フケで悩んでいる人、フケを脱毛の前兆ととらえて、おびえている人は多いと思うが、これもあまり根拠がない。フケは、ふつうの人でも洗髪後3、4日もすれば出てくるのが当たり前、皮膚の新陳代謝の結果であり、髪が生きている証拠なのである。

②フケ性は情緒不安定?

現在の皮膚医学では、フケについてかなりのことがわかっている。頭皮が乾燥し、こまかいフケがパラパラと落ちてくる「乾性フケ性」と、洗髪後3、4日目くらいから臭いがして、ベッタリしたフケのでる「脂性フケ性」の二種類があり、この二つは原因がまったく異なる。前者は石油系シャンプーから弱酸性の自然シャンプーに変えただけで治る場合もある。「乾性」の人はシャンプーを回数を減らし、油分を補ってやるとよい。脂性のフケは皮脂の分泌量がふえたためにできるもので、皮脂の分泌を抑えるフケ取りシャンプーをむやみに使うとさらに悪化する場合がある。良質のシャンプーで、洗髪回数を増やして、どんどんよぶんな皮脂を出し切ってしまう方がよい。原因も手当てもまったくちがう二つのタイプのフケ症が、一人の人に同時に表れる場合もあるから、たかがフケとは思わず、いちおうは専門医や薬局に相談するとよい。

また皮脂の分泌は皮脂腺が異常に亢進すると増えるが、これは男性ホルモンとおおいに関係がある。極度に緊張したり、ストレスがたまると自律神経が不安定になる。この自律神経は、脳の命令とは無関係に働き、内分泌(ホルモン)と密接な関係にある。自律神経に支障をきたすと、脳下垂体にも影響をおよぼす。脳下垂体は副賢皮質の働きをうながすから、男性ホルモンの分泌が活発になり、皮脂腺が刺激され、べたついたフケが出る、といメカニズムである。反対側から見れば、フケの出る人は自律神経が不安定な人、ストレスのたまっている人、緊張を強いられている人といえる。表面はじっと我慢しているが、内心はイライラの連続といった情緒不安定な人間はフケ症になりやすい。

参考書籍

「驚異の毛髪革命」 著者:松木康夫