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人工毛植毛
2016/03/29

人工毛植毛法の素材は医療用人工血管

m.funaki
ニドーブログ

人工毛植毛で使用される素材は、現在ではポリエステル系高分子樹脂が主流である。人工血管に使われている素材であるから、安全性はお墨つきである。

この素材に落ち着くまで大きな変遷があった。世界市場をリードしているメーカーの例をとると、優秀な工業デザイナーであった日本人の開発者が掲げた製品目標は、以下のようなものだった。

・定着率を高め、抜けにくくする

・自然毛と同じ感覚にする。引っ張られた痛いというように

・洗髪、整髪が自然毛と同様できる

・シャワーや水泳、サウナも可能なようにする

この中では特に一番目が大事である。

定着率をよくするということは、人体にとって異物感を可能な限り低くし、免疫反応を抑えて、排除される率を抑制することを意味している。アレルギーを起こしにくいことにも通ずる。

開発はその当時、夫人用のカツラでよく使われていた素材の研究から始まった。よく、使われていたのはナイロンか塩化ビニールである。

だがナイロンは熱に弱いうえに、伸びやすく劣化が早い。塩化ビニールは不燃性であるが、120度くらいになるとチリチリと縮んだ。

色を染めやすい素材である必要もあった。染料はタール系の色素が使われていることが多い。タール系色素は発がん性があるものもある。そこで表面だけ染めるのではなく、糸の中に染料を混ぜて表面に流出しない素材を採用した。これが塩化ビニールだったので、しばらくはこれを使った。

だが塩化ビニールは柔軟性を出すために可塑剤を、熱による劣化を防ぐために安定剤が使われており、これも人体に害があることがわかったので、それらをクリアする新素材をどうしても見つける必要があった。

そしてやっと見つかったのが、冒頭にあげたポリエステル系高分子樹脂だったのである。この素材であれば、素材自体が安全であるのはもちろんだが、開発者が掲げた開発目標をすべて満たしてくれるポテンシャルを持っていたのである。

ただポリエステル系高分子樹脂を人工毛として使う場合、色をつけなければならない。黒、シルバー、それを薄くした色調…。

それらの色を素材に混入させて色をつけた場合、安全であるか?

その確認は開発に当たった医師団が担当して、臨床試験によって行われた。念のため当時の厚生省の指定機関に依頼して、52の試験項目すべてに合格を得ることができたのだ。

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       ↑ウエル君↑

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参考書籍

「床屋も間違える驚異の毛髪術」 著者:黒木 要